
トライポッド・デザインにとって、ユニバーサルデザイン(UD)とは、1人1人の人間を大切にしたデザイン、HCD(ヒューマン・センタード・デザイン)に向けた1つのアプローチすべきテーマです。
トライポッド・デザインでは、20世紀の工業主義型のモノづくりやデザインのプロセスを注意深く再検証し、多様なユーザーにとってデザインがストレスやパニックを引き起こすことがない適応性の高いデザインやモノづくりのあり方を研究しています。
トライポッド・デザインのUDテクノロジーは、UDの考え方によるユーザー・リサーチ、およびプランニング、デザイン、そしてセールスやマーケティングにといったモノづくりに関わるすべての場面における実践的な経験によって構築されています。
トライポッド・デザインでは、多くの企業とのUDによる商品開発や技術の共同研究を通して、独自版のUD達成度評価法であるPPP(プロダクト・パフォーマンス・プログラム)を開発し、現在も多くの企業におけるUD事業や商品開発に対するデザイン評価ツールとして、その導入におけるコンサルティングをさせていただいております。
企業にとっていまやブランドは大切な無形の企業資産です。各企業にとって、常にユーザーの連想と企業の描くブランドイメージやベンチマーク・デザインが合致していることこそが、多くのユーザーの企業に対する連想と期待を満足させる重要な企業の経営命題です。UDによる具体的なブランド支援は、ユーザーとのコラボレーション・ビジネスによって醸成、強化されます。
経営者にとってUDの考え方を企業経営に導入するということは、創業の精神や産業技術の原点へ回帰しつつ、本来の経営理念の検証と再構築に挑戦することにほかなりません。企業活動は一人ひとりのユーザーを広く深く照らす経営理念によって、よりその体質を健全なものへと導きます。
企業の高齢社会における市場対策において、最も力強いコア・ビジネスとなるのが、健康問題、そして使いやすさというデザインやモノづくりにおけるユーザビリティであるといえます。UDを商品として具体化するプロセスは、すなわち、その企業におけるUDの体内消化を促進するものでもあります。
企業におけるUDの商品開発のコア・コンセプトは、単にUDの製品を作ることだけではありません。UD商品をめぐる様々な市場条件や環境をも包括的に、かつ詳細に検証し、徹底的に実行・実施することで確実な経済価値を創出します。
トライポッド・デザインは、CSをユーザーの意識レベルによって解析し、デザインやプランニングに導くCLS(コンシャス・レベル・シフト)という企画・デザイナー向けのデザイン構築法を開発しました。
作り手は常に、ユーザーの体験と意識がどの様な段階におかれているのかを客観的かつ冷静に判断することで、そうした様々なユーザーの体験をより高度な社会に向けた提案、つまり良いデザイン提案へと向上させる手法でもあります。
そもそもすべてのデザインは、そのデザインが持つ潜在的問題性や欠陥、そして多くの曖昧さによって左右するといえます。デザインがもし一部の限定された人々にのみ向けられたモノであるとすれば、それはより多くの使えない人々や使いにくい人々を生み出すはずです。もちろん1つのスタンダード製品ですべてのユーザーを満足させるデザインは、おそらく存在しないのではないかと考えます。
しかし、大切なことは、企業やデザイナーにとって、自らのデザインによって、さらなる社会的差別や一部のユーザーが使用対象として除外されることがないよう、常に注意深く監視することではないでしょうか。企業がそうしたデザインやモノづくりに対するDA(デザイン・アシュアランス)を作り出すことが、ひいては多様な人々のいる市場での企業や商品の信頼性を生み出すものになるでしょう。
独自のユーザーリサーチ法や商品の開発プロセスを構築することは、企業におけるUDの事業構造化を強化するものだといえます。
実際の市場でのUD商品のマーケティングを成功させるためには、UDと呼べる製品の開発だけでは不十分です。
UD製品のマーケティングにおいては、市場を経て、様々なユーザーの元にスムーズに届けるためのすべての過程や経路を確定し、UDの考え方に見合うサービスや情報、スペースを提供することが重要になってきます。